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2022.07.08
第42回日本静脈学会総会3
「側枝への処置を併施した下肢静脈瘤手術の成績」
下肢静脈瘤は再発する病気だと聞いたことはありますか。残念なことですが、下肢静脈瘤の治療後にまた病気が悪くなることがあり、それを再発と呼びます。
以前、静脈瘤に対する治療法が限られていた時代はその確率が非常に高く、手術の前に「この病気はまた出てきます」と説明することが普通でした。ただ、様々な検査・治療法が確立されたことで、治療する医師が適切な知識と技術と意欲を持っていると再発を生じる可能性はかなり少なくなると考えています。
そこで、当院で初期に治療した患者さんの治療成績を調べたところ、手術から2年以上が経過して追加治療が必要になった患者さんは1.8%となりました。他の病院の調査では7-22%と報告されていますので、かなり優れた成績です。