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2026.07.14

Endovenous Laser Ablation for tributary veins

先日の静脈学会はAsian Venous Forumを併せて行っており、そちらでも発表を行いました。内容は、側枝静脈への血管内焼灼の話で、昨年のパリとか最近の会で話してきたのと同じ、側枝焼灼は有用かつ安全な選択肢であるというものです。

  ただし、今回は昨年より成長した部分があります。人生で初めて英語の講演を原稿を読まずに行いました。

  実は、講演を行う上で原稿を読むといくつかの問題が生じます。

  1. 声が通らない:テーブルに置いた原稿を読む時にどうしても顔が下を向きます。そうすると、喉が詰まってしまい声が響かなくなります。もちろん、原稿を顔の高さで持てば、声の問題は解決できますが、めっちゃカッコ悪くなります。
  2. 結構な頻度で失敗する:ずっと原稿だけを見ていれば大丈夫ですが、スライドがちゃんと進行しているか確認したり、会場の雰囲気を見たり、と原稿から目を離すタイミングがあります。その時にどこまで読んでいたか見失ってしまうのです。
  3. 改行でつまる:原稿にはどうしても改行が生じます。読んでいるとその改行の場所で不自然な間が生まれることがあって、聞いていても分かりにくくなります。
  4. 会場が盛り上がらない:そもそも講演とはライブ感のあるイベントのはずで、講師と会場のコミュニケーションも重要な要素です。なので、良い演者はかならず会場をしっかりと見渡しながら話します。自分の話にどの程度ついてきてるか、退屈してないか、とか見ながら話の調整をするんです。でも、下を向いて原稿を読んでたら、会場とのコミュニケーションは生まれません。

  なので、日本語で講演するときは絶対に会場を見ながら話しますし、なんなら聴衆に話しかけることすらあります。せっかく話すのであれば、皆さんに興味を持って欲しいですし、楽しかった、勉強になったと思ってもらえるような講演にしたいですから。

  でも、英語になると話は別です。難しい論文を日々読んでますから、単語は知っているし、内容も理解しています。でも、私にとって、仕事で英語を使うのはほとんどが論文を読むときです。なので、読めばわかるのに、それを話せないし、実はいまだにその発音を知らない専門用語とかもたくさんあります。なので、すごくハードルが上がってしまうんです。

  それでも、今回は原稿を読まずに英語の講演をすることを目標としました。大変でした。まず、話す内容の原稿を用意します。でも、これは読むつもりの原稿とはがらっと変わります。まず、難しい単語は無くします。発音できないような単語を入れても伝わりません。そして、表現も文語的なものをなくし、できるだけ簡単な単語を中心にします。そうでないと、自分でわからなくなるからです。

  そして、その内容を練習するんですけど、とにかく自分が迷わないようにスライドのタイミングとかも含めて実践的な練習をする。

  前置きが長くなりましたが、結果は大成功でした。ひとつ残念なことは、Asian Venous Forumの参加者にとっては英語で講演をすることは普通のことなので、私の苦労も個人的には大成功であることも一切伝わらず、普通に英語の講演を聞いたというリアクションしかもらえませんでした。当たり前なんですけどね。

  ちなみに、海外の人に「KOBE」といっても伝わりませんが、「KOBE BEEF」というとすごくわかってもらえます。

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