クモの巣状静脈瘤をあきらめない!

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クモの巣状静脈瘤をあきらめない!

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クモの巣状静脈瘤は痛みやだるさなどの症状を引き起こすことはないため、心配のないタイプだと説明され放置されている例をよく見ます.たしかにそのとおりなのですが、その外見が気になって友人との温泉旅行を我慢したりスカートを履けなかったりと、活動が制限されて困っている方はたくさんおられます.このクモの巣状静脈瘤の治療について詳しく説明したいと思います.

 

                実は、クモの巣状静脈瘤を“完全に”治すのは非常に難しいです.幾つかの治療法がありますがどれもが完璧ではなく、そもそもクモの巣状静脈瘤が再発しやすいからです.ですから、治療の前には患者さんにしっかりとした説明を行い、内容(不都合なものも含めて)をしっかりと把握していただく必要があります.

 

治療法は現実的には硬化療法以外の選択肢は無いと言ってもいいでしょう.硬化療法以外では、皮膚用のレーザー機器のうち血液のヘモグロビンの色に反応するようなタイプが試されています.クモの巣状静脈瘤よりも細い血管に対しては良好な結果が得られているようですが、クモの巣状静脈瘤程度の太さを持った血管への効果は弱く、あまり良い成績とは言えません.

               

それに対し、硬化療法はちょうどクモの巣状静脈瘤くらいの太さの血管に対して高い効果を発揮しますから、もっとも適した治療法だと思います.そんな硬化療法ですが、3つほど問題があるんです.

 

まずは注射の技術です.あの細い血管に注射するのって想像するだけで難しそうですよね.いろいろとコツがあるのですが、それを駆使してもすべての血管に注射が成功するわけではありません.

 

2つめは再発の可能性です.正確にいうと再発ではないのですが、適切に硬化療法を行い消失したクモの巣状静脈瘤の周囲により細い毛細血管が後から浮かんでくることがあります.

 

3つめは色素沈着です.硬化療法は注射した薬剤が血管の壁にダメージを与えることで効果を発揮するので、どうしても治療した血管の周囲に炎症を生じます.その炎症の結果として周囲に色素沈着を生じることがあります.基本的には治療する血管が細いほど色素沈着は少なくなるので、クモの巣状静脈瘤の治療で問題になることは多くありませんが、ゼロにはできないのが現状です.

 

                このように、非常に手数がかかる割には完全ではない治療法ですので、クモの巣状静脈瘤にはまったく治療をしない施設も多いです.そのなかで、クモの巣状静脈瘤をなんとか綺麗に治そうと取り組んできました.完全な治療とはまだ言えませんが、試す価値はあると思います。クモの巣状静脈瘤をあきらめないでください.

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